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30 2010

Bubble Cars

Bubble car/バブル・カー」というのをご存知だろうか?
丸く軽薄な形状からそう呼ばれ、戦後のヨーロッパでは実に多くのマイクロカーが誕生しています。1950年代後半のVWビートルやミニの大躍進により、文字通りバブルの様に呆気なく消えていきますが、その代表的なモデルのひとつがこの「メッサーシュミット」なのだ。
メッサーシュミットは、53年?64年迄の12年間に5万台強・生産されました。
その形式は、3輪/KRシリーズ(53年・KR175に始まり、55年・KR200へバワーUP)と4輪/TGシリーズ(TG500)に分けられます。KRシリーズ(175cc/200cc)のバリエーションは、標準のハード・トップ/コンバーチブル/ロードスター/スポーツの4種類があり(※各モデルにオプションパーツを付けたデラックスも販売された)1957年からは、TGシリーズ(500cc)もラインナップに加わり、スポーツモデルのレベルに達しました。

067-2.jpgその一方で、501の販売不振が影響を及ぼし始めていたBMWは、1954年/ジュネーブ・ショーの会場に置かれた奇妙なモデルに目を付けるのです。イタリア/イソ社で生まれ、ドイツ/BMWでライセンス生産された「イセッタ250」は、R25・4ストロークエンジンを載せ55年4月にデビューします。同年12月には298ccにパワーUPした「イセッタ300」を追加するヒットとなったが、57年をピークに下降線を辿るようになります。既にユーザーの生活は戦前と同レベルまで回復してきていて、キャビン・スクーターで我慢する必要性が無くなったのだ。
そんな状況の中/57年8月にデビューしたのが「600」で、サイズアップした大型判イセッタはR67ベースの582ccで乗車定員も4名となり、ドアは右サイドにも付けられた。だが、60年代を迎えバブルカーの時代は静かに終わりを告げるのです。

しかし、現在も世界の何処かで確実に愛用されているこれらのモデルは、マニアックな人々に依ってこの先も末永く生き残っていくのだろう。Rosso Aug.2000/NEKO PUBLISHING CO.,LTD.