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03 2009

A110

044.jpgそれぞれのナショナル・カラーが似合うモデルという事で考えると、フレンチ・ブルーがピッタリとハマるのは「ALPINE A110」ではないだろうか。バックヤード・ビルダーとして始まったアルピーヌの歴史は、ルノー4CVをベースにした「4CVスペシャル」のレースやラリーでの活躍で大きな弾みをつけた。
1955年・4CVスペシャル(R1060)をベースとした初のプロダクションモデル「A106・ミッレミリア」と、58年・ドーフィン(R1080)をベースにした「A108」に続く3番目のモデルが、63年にR8(R1110)ベースでデビューする、アルピーヌの代名詞「A110」になります。

044-2.jpg引き継ぎ初期には4タイプのボディ・バリエーションを持っていたが、クーペスポーツは1年の短命に終わり、カブリオレと2+2クーペを発展させたGT4も69年に姿を消し、70年以降はベルリネッタのみとなるのです。
A110・ベルリネッタの、63年?77年に生産終了する迄の14年間のラインナップは、956cc?1647ccの間で9タイプのパワーユニットを持ち、モデルとしては大雑把に初期型の956?最終の1600SXまで13タイプあり、中期まで生産された派生モデルも含めると、紹介できる範囲を超える台数になります。
余談ですが……ある夜中に代車のライレー・エルフで偶然出会ったA110を追走したコトがありますが、あのキビキビと小気味よく走り去る後ろ姿は、ラリーフィールドで活躍していたモデルなんだと妙に納得しました。
 Rosso Jul.2000/NEKO PUBLISHING CO.,LTD.